2025.12.6岡田克也衆院議員来県「りっけん栃木1区意見交換会」
岡田克也衆議院議員「政権交代の好機」、小池総支部長は「泥臭い活動」で雪辱誓う
立憲民主党栃木県第1区総支部(総支部長:小池あつし)は12月6日、宇都宮市内で意見交換会を開催した。
次期衆院選の公認内定者である小池あつし総支部長(県議)と、立憲民主党元幹事長の岡田克也衆院議員が登壇し、集まった支持者らと熱心な対話を繰り広げた。会場には1区総支部所属議員や連合栃木の役員らも駆けつけ、次期決戦に向けた結束を確認した。
小池あつし総支部長は冒頭、県議としての実績を振り返りつつ、「県政だけでは解決できない課題がある。栃木の声を直接国にぶつけたい」と国政挑戦への決意を表明した。特に外交・防衛問題に触れ、南西諸島のミサイル配備や現状の政治状況を「高市政権下での軍拡」と表現し、強い危機感を示した。
また、前回の衆参選挙で仲間が惜敗した経験を踏まえ、「足りなかったのは泥臭さだ。地べたを這いずり回ってでも訴え続ける」と述べ、強固な地盤を持つ自民党現職への雪辱を誓った。
応援に駆けつけた岡田克也衆議院議員は、基調講演で安全保障と経済の両面から自民党政権を厳しく断じた。安全保障に関しては、「台湾有事は日本有事」という言説が政権内で軽々に語られる現状に強い警鐘を鳴らした。岡田氏は米シンクタンクによるシミュレーションを引き合いに出し、「有事となれば自衛隊にも数千人規模の死傷者が想定される。その覚悟を持って発言しているのか」と疑問を呈し、「米国ですら武力行使を明言しない『あいまい戦略』をとる中、日本が突出して前のめりになるのは危険だ。政治の役割は緊張を高めることではなく、対話によって緊張を緩和することにある」と力説した。
経済政策についても、政府の補正予算案を「ブレーキの効かない車」と酷評した。デフレ下での財政出動とは異なり、現在のインフレ下で赤字国債を財源とする巨額のバラマキを行えば、「さらなる物価高と円安を招き、国民生活を直撃する」と指摘。「借金頼みの財政運営は持続不可能だ」と断じた。
また、先の総選挙後の政治状況に触れ、自民党の過半数割れに乗じて連立を模索する一部野党の動きを牽制。「自民党を助ける野党ではなく、倒して政権交代を実現する野党でなければ政治は変わらない」と、野田代表の下での政権奪取への決意を鮮明にした。
後半の質疑応答では、市民からの切実な声が相次いだ。
介護福祉士からは「賃上げ1万円では足りない。人材流出が止まらない」と更なる処遇改善を求める悲痛な訴えがあり、高校生からは修学旅行での被爆者との対話を踏まえ、「核なき世界」の実現に向けたビジョンを問う声が上がった。
また、支持者の女性からは、「立憲には迫力が足りない。山本太郎氏のようなオーラで国民の心を掴んでほしい」という手厳しい檄も飛んだ。
これに対し岡田氏は、日韓首脳会談の場における野田代表の振る舞いを引き合いに出し、「野田氏こそ総理にふさわしい」と自信をのぞかせた。
集会には、立憲民主党に所属する渡辺典喜県議、中塚英範宇都宮市議、保坂栄次宇都宮市議、佐藤孝明宇都宮市議、横須賀咲紀宇都宮市議も参加し、自身の議会報告を行ったほか、来春の早期解散も囁かれる中、結束を誓う「ガンバロウ三唱」で締めくくった。
戦後80年の節目を控え、生活防衛と平和主義を掲げる私たち立憲民主党が、保守王国の栃木でどこまで浸透できるかが問われることになる。

















